ひらまつの仕事と人
ひらまつを支える人たちの
チャレンジ
Service Staff
池田 優斗
Service Staff
横井 里帆
Service Staff
斉藤 圭吾
Service Staff
藤原 里奈
Cuisinier
野村 拳太郎
Cuisinier
瀬古口 翔栄
そうだ!アフタヌーンティーを始めてみよう
名古屋というとどんなイメージを持つだろうか。日本のほぼセンターに位置し、東西の文化の接点としての多様性と独自性を持つ都市だけに、食文化の成熟度も高いものがある。
この地にあって、フランス料理の粋とも言える料理の数々を展開する「オーベルジュ・ド・リル ナゴヤ」。フランスの名店の名を継ぎつつ、この地ならではの豊かな食材を駆使している。
地上42階という絶景とともに楽しむ食事は、他では得られない感動に満ちたものとなるだろう。そんな本物を追求するレストランでありながら、年に数回、人数限定で開かれているのが、アフタヌーンティーだ。
「最初はシェフからアフタヌーンティーのお話があり、それなら若手が集まって提案をしてみようとなりました」
入社2年目のサービス担当の横井里帆。
「若手スタッフで企画を考えることになったので、交代で色々なホテルやレストランのアフタヌーンティーを食べに出かけ、どうやって自分たちらしくこのオーベルジュ・ド・リル ナゴヤならではの提案をできるか、みんなで何度も議論しました」。
普段は横井とともにレセプションを担当する藤原里奈。
「お客様と深くコミュニケーションをとりながらサービスができる機会としてもとても貴重な経験になっていますし、まだ自分に足りない知識があっても、そこをみんなでチームとして考えることができるのが嬉しいですね」。
そう話す斉藤圭吾も2年目のサービス担当だ。
アフタヌーンティーを告知するチラシや当日のメニューなども若手スタッフたちによる手作りのものが使われる。
そこに「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 熱海」(ホテル)にインターンとして入り、そこからレストランのサービススタッフとなった池田優斗も加わり20代パワーでこの企画を進めている。
「お客様から開催回数を増やしてほしいという声をいただいたりもします。それだけにもっともっと勉強しなければという気になります」
普段は担当しないポジションにもチャレンジし、戸惑うこともありながらそこから得るものの大きさは計り知れないだろう。
実際、アフタヌーンティーの際は、ほとんどを若手だけでこなし、支配人らはレジ部分を担当してもらうだけだという。
若手のアイデアを活かしつつ
先輩からのバックアップが加わっていく
メニューを考えるのは主に調理スタッフやパティシエになるが、ここも入社1~2年目のスタッフたち。調理担当の野村拳太郎、瀬古口翔栄が加わる。
「まだまだ入社1年目の自分にとって、お客様に何を出せば喜んでいただけるか、そんなことまで考えることができるチャンスがあるとは思っていませんでした。自分のアイデアにシェフがちょっとしたアドバイスをくれて、そこから一気に完成度が高まっていくのを実感しました」。
瀬古口は通常は前菜担当の新人調理スタッフ。
「料理だけでなく、パティシエやサービスのみんなと合わさって完成度を高めていく、当たり前だけど自分が何をやらなければいけないかがより明確になることで多くの学びがあります。そこから実力を上げたいと思っています」。
同じく調理場で働く野村。
Epilogue
それぞれの役割を考えつつ、その時々に応じてシェフや支配人からのアドバイスを受ける。自分たちだけではなくシェフや先輩たちのバックアップを受けつつ少しずつ前進する。オーベルジュ・ド・リルの名に恥じないアフタヌーンティーを。若い感性を損なうことなく、伝統を背景に前に進む。そんなアフタヌーティーから始まる新しい午後の楽しみが生まれている。
TEXT: Y.Nag
PHOTO: M.Sato