2025年3月期は、インバウンド需要の回復や個人消費の持ち直しが見られるなか、当社ならではの高付加価値な料理やサービスにいっそう磨きをかけるべく、取り組みを進めてまいりました。その結果、おかげさまで各事業の売上は堅調に推移いたしました。一方で、人手不足への対応やエネルギーコストの高騰など、経営環境は依然として不確実性が高く、採用・人件費やシステム投資の先行的な支出により、利益面では課題も残る結果となりました。
このような状況下において、2025年1月には、当社の新たな成長指針となる「中期経営計画 2030」を策定いたしました。本計画では、「美(うつく)しい味を、未来へ。」というパーパスのもと、当社の強みである“業界最高レベルの料理人・サービス人材の集団”をより一層育成・強化し、ひらまつにしか生み出せない唯一無二の価値をお客様にお届けしてまいります。
また、ホテル事業においては、資産保有から運営特化型への転換を進め、財務体質の強化を図りました。これにより得た資金を未来への投資に充て、企業価値の持続的な向上と、復配を含む株主還元の実現を目指してまいります。
「美しい味」は、ひらまつが生み出す価値そのものです。
時代の変化とともにその姿も進化させながら、私たちにしか創り出せない「美しい味」をこれからも真摯に追求し、株主の皆さまのご期待にお応えできるよう、役職員一同、邁進してまいります。引き続き、変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
株式会社ひらまつ 代表取締役社長CEO 三須 和泰
